2025/05/02
採用させていただいた一番の決め手は、彼のずば抜けた日本語能力でした。面接の中で、ただ日本語を話せるだけでなく、自分から積極的に長く話そうとしたり、色々な単語を使おうとしたりと、日本語を習得しようという強い努力と意欲が見られたんです。
また、面接での様子や、事前に見せていただいた作業の動画などから、少し不器用なところもあるかもしれない、という印象も受けましたが、それ以上にリーダーシップを発揮してくれる可能性を感じました。
日本語能力が高く、コミュニケーション能力にも長けているので、将来的に他のメンバーを引っ張っていく存在になってくれるのではないか、という期待感がありました。
インドの職業訓練校を訪問して、何よりも驚いたのは、生徒さんたちの学習への真剣さでした。日本語はもちろん、日本の文化や、私たちが働く建設業界に関する知識、そして社会人としてのマナーまで、本当に熱心に学んでいる姿を見て、彼らの「本気」を感じました。
特に印象的だったのは、日本語のレベルの高さです。私たちが以前受け入れたベトナムやインドネシアの技術実習生は、来日当初はほとんど日本語が話せず、通訳が必要な場面が多くありました。ですが、今回のインドの訓練生は、面接の際にほとんど通訳なしでコミュニケーションが取れたことに、本当に驚きました。ひらがな、カタカナが読めて書けるという点も、過去の経験から考えると驚異的でした。
朝のラジオ体操から始まり、声出しやランニングといった規律正しい訓練をしっかりと行っている様子も見て、来日前の段階でここまでしっかりした教育を受けていることに感銘を受けました。
訓練校があるのは、都市部から少し離れた場所で、正直、日本の感覚からするとインフラがまだまだ整っていないと感じる部分もありました。しかし、逆に言えば、私たち建設会社が培ってきた日本の技術や品質が、彼らの母国に帰った時にどれだけ活かせるか、という可能性を強く感じました。
今回採用が決まった彼らが、将来日本に残るのか、母国に帰るのかは分かりません。ですが、もし母国に帰ったとしても、日本で学んだこと、経験したことが必ず彼らの力になる。そう確信できたことは、私たち受け入れ側にとって、この取り組みの大きな「やりがい」に繋がります。
単に人手不足を補うためだけでなく、彼らに技術や日本の良いところを伝え、彼らが将来活躍する姿を想像することで、私たちも教えることへの「やりがい」を強く感じています。
今回、縁があって私たちのもとに来てくれることが決まった彼らに、メッセージを送りたいと思います。
まずは、日本に来るまでの数ヶ月間、日本語や日本のことをしっかり勉強して、すぐにでも戦力になれるように、たくさん稼げるように準備をしてきてほしいです。
そして、彼らはみんな「日本で彼女を作りたい、結婚したい」という夢を持っていると話していました。その夢を実現できるよう、私たちも全力でサポートしていきたいと思っています。